Mリーグ2021 10/4 10/5

いよいよ待ちに待ったMリーグ開幕。

麻雀ファンにとっては誰もが待ち遠しかったことでしょう。

それはもちろん私も同じです。

だからこそ私なりにMリーグを見た自身の気持ちを観戦記として素直に表していきたいと思います。

10/4（月）

一戦目にて4人の選手の中で最も気になるのはやはりEX風林火山のニューカマーである松ヶ瀬隆弥選手でしょう。私としてもこの4人の面子の中で一番気になり、打ち筋とかも一番気にしていました。

そんな松ヶ瀬選手は東一局にてさっそく見せてくれました。

　

こちらの手牌でなんとをツモ切り。これは索子の場況を鑑みての選択ですが、実はこのを残しておくとの受け入れを逃す形になるのです。

ちなみにこちらの理想的はを引き入れてのの5面待ちになります。もっとも、を切っていたためフリテンになるのですが。

さらに南一局でも見せてくれました。

ぱっと見では切りでテンパイとりたくなりそうですが、松ヶ瀬選手は切りとしました。解説の土田プロもこの打牌選択を推薦しており、雀頭のないシャンポンは変化が乏しいことからこの打牌選択に至ったのでしょう。

ちなみに切りからが入ればの3面受けが出来て非常に強い形にななる一方で、を切るとが入ったときにの受けが出来るのだが、その場合は雀頭候補がのみになってあまり強い形ではなくなってしまうという欠点があるのです。

ちなみに松ヶ瀬選手はを引き萬子が高いと読んでを切り、すぐにを引き三色同順のテンパイが入りました。

さらにとんでもない入場の仕方をしたサクラナイツ岡田選手(もはやアフロディーテ)の東三局のこの手にも注目。

 

岡田選手はここから一枚出てるということで切り、このときドラはなので切ってもダマの満貫がある手。

そしてそのままを引き待ちのリーチを決行。満貫手なのでリーチをしない選択もあるのですが、決め手は実は捨て牌にあるのです。

 

この捨て牌はもはや七対子に見えなのでが余計通りやすく見えるのです。結果は松本選手が2000点の手をツモりこの手は空振りに終わったのですが。

二戦目は特に取り上げるような内容はなくたろう選手が日向選手から逆転バースデートップをもぎ取ったのですが、その日向選手ですが、初登板時のメッセージを聞いた時「めっちゃ明るっ！」と思いました。

あと日吉プロと土田プロの実況解説コンビは相変わらず面白かったです。実況解説のやり取りもMリーグの見ものの一つといえるでしょう。

10/5

一戦目の注目選手は言わずもがな麻雀格闘俱楽部へ移籍した滝沢選手でしょう。滝沢選手のネームプレートを見たときには思わずドキドキしてしまいました。

コメント欄にも「ユニフォーム間違えた？」「裏切り者」とかなり盛り上がっていた模様です。

その一方で、東一局の小林選手の手組みが何とも素晴らしかったので、ピックアップしていきたいと思います。

 

ここから小林選手は切りとしました。ちなみにドラはなのでもしかするとドラがではなかったらを切って受けに固定する人もいるかと思いますが、おそらく小林選手ならドラに関係なくを切っていたことでしょう。

これはドラドラ赤の手で無理やりタンヤオに向かっても親で12000点あるので、仕掛けがしやすい方向に向かってのことですが、さらに次巡にを引いてこの手牌。

 　

ここから小林選手は切り。これはもちろんドラ関係なくでしょう。

まず1つとしてこの形はの両面イーシャンテンなので、このような形は余剰牌はなるべく安全な牌を持っていたいところなので、残しとしました。実際茅森選手には現物ですし、滝沢選手にはが切られてスジになっているので。

そしてこの残しのもう一つの真骨頂は、何と言っても123の三色同順が狙えることなのです。

この後実際に小林選手はを引き高め三色のダマテンに取り、その後茅森選手が最後のを引き見事に小林選手は18000の手を成就させました。

もちろんこの後以上の安全牌を引いたらを切る可能性もありますが、これこそがプロの手組みなのではないでしょうか。

少なくとも手役派の打ち手の方ならこの打ち筋は覚えておくべきではないでしょうか。

ちなみに試合結果は跳満を成就させながらも小林選手は3位に。一方で去年散々な成績だった萩原選手が悲願の雷電開幕トップ。雷電はかなり幸先良い結果ではないでしょうか。

さらに二戦目には黒沢選手も続いてトップ獲得で雷電連勝。一方で寿人選手はオーラスで3枚山のを引けず最後の切で瑞原選手の和了り牌を引かされ、そのままラスに。この時は全員持ち点2万点台の大接戦でした。

ちなみに視聴者数はこの2日で平均100万再生突破した模様で、それだけMリーグが知れ渡っていることにとても嬉しく思いました。